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法務省の有識者検討会で想定される論点についての私見

波多野暁生です。


このところ、各社マスコミが危険運転の見直しについて法務省が検討会を設置すると言う事を一斉に報じはめました。

その内容として目立つのは、検討が想定されている論点として、下記の4点を例示している記事です。


①制御困難高速度類型について(一般道146㎞など)

②飲酒運転の数値基準の設定について

③赤信号無視の「殊更無視」表現について

④ながらスマホについて


これらは自民党の危険運転致死傷罪のあり方検討PTの提言書に100%沿うものです。


しかし、実際に検討会の中で議論される論点はこの4つだけに留まらないのではないかと思っています。

自民党PTの提言に沿ってこれら4つの改正ありきで議論されると言う予測は、現段階では検討範囲が正確ではないだろうと考えています。



以下は2024年1月19日の小泉法務大臣の閣議後会見からの抜粋です。


【大臣】

『悪質・危険な自動車運転行為による死傷事犯が増えています。また、その被害というものに対する社会的な関心も大変高まってきて、自民党のPTの提言もあるわけです。こういった動きを踏まえて、この度、法務省としては、悪質・危険な運転行為による死傷事犯に係る罰則の在り方の検討を行うため、「自動車運転による死傷事犯に係る罰則に関する検討会」を立ち上げることとしました。今、人選等を進めているところです。構成員は、交通事犯被害者の御遺族、刑事法研究者、実務家の方々に御参加いただくという予定であります。この検討会で、幅広く御意見を伺って論点を抽出し、法改正の要否、法改正の当否、また法改正する場合には法整備の内容、こういったものを詰めて、御議論いただきたいというふうに思っています。』


【記者】


 『危険運転の検討会に関して、大臣の御見解を伺いたくて質問させていただきます。昨年末、大臣のもとにも自民党のPTから提言があったかと存じますが、岸田首相のほうにも提言がございまして、その際に岸田首相は、危険運転致死傷罪の処罰対象に法定速度を大幅に上回る異常な高速運転を加える法改正、こちらに着手する考えを示されたと思うんですけれども、この点、今回の立ち上げる検討会で議論されるという御認識かどうか、大臣の御見解を伺いたいと思います。』


 


【大臣】


 『大幅な速度超過による事故がありました。それも含めて、信号無視の事案とか、携帯電話を使った事案とか、様々な危険運転の事例があり、報道もされており、自民党のPTでもそれが取り上げられて、これはちゃんと処罰の対象にするべきだという議論がありまして、それを我々は真摯に受け止めています。自民党のPTの皆さんも来られました。被害者の方々の御遺族にもお会いしました。我々もしっかりそこを受け止めています。


 ただ、この検討会で具体的な中身について、こういう項目で検討していくというのは、委員がそろって、そこで皆さんが議論していただいて、じゃあこの問題についてこうやっていきましょうと、段階を追ってそれは決まっていく事柄なので、今、私が先走って、検討会でこれをやりますというお答えはできないんですけれども、そこは御理解いただきたいです。

大分合同合同新聞2024年1月20日朝刊

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